【2017年】初心者フルマラソン講習会レポート【第二回】
9時半開始。参加者は31名。車椅子で現れた佐田講師から数分前置きさせて欲しいということで、前回ご自身に起きた負傷について説明。完治するのに2ヶ月かかる骨折だったが、その間全面的に固定させてしまうのではなく、支障のない部分は早い目に動かせて筋力低下を防いだり固くならないように努めてきたなどと話された。これはランナーが故障した際のアフターケアにもなり、早く復帰できる有益な話でもあった。
次に、第1回目を受講できなかった3名への配慮もあって前回のおさらいから話を始められた。とりわけ大会本番までの練習方法を強調。同じような練習ではダメ、例えば平日は短くてもいいからスピード走、週末はロング走が望ましい。マラソンを走る悦びにも言及。大会までどんな組み立てをしていくのか、その過程を楽しむことが必要だ。
日頃の練習には「ビルドアップ」が大切。例えば5キロ毎にとか15分毎に段階的にスピードアップしていく、そして最後の1分はラストスパートする。ペースについても示唆的な言葉があった。誰もがオーバーペースに陥りやすいので「行ける時には行かない、行けない時に行け」など。
今日は座学の後に5キロ走を予定しているので、その意義について説明。5キロを30分で走れる人は、その10倍の300分(=5時間)でフルが走れると考えていい。よって25分/5キロの人は250分(=4時間10分)だから、もう少し頑張ればサブ4も狙える!
10時40分に座学が終わり全員5キロ走へ参加。12時前後に戻ってきてランチ。その後そのまま交流会に移ったが24名の受講生が引き続き参加。先ず全員が和気あいあいと自己紹介をした後はQ&Aとなり、受講生から素朴な疑問や悩みが投げ掛けられた。「大会前日は何を食べたらいいの?」「スタートを待っている寒い時はどうしたらいいの?」「走っている時に尿意を催した時はどうしたいいの?」・・・などなど・・・そのひとつひとつに佐田先生からユーモアを交えて丁寧に答えが返された。それは具体的で実戦的な答えでもあった。例えばエイドでの水の取り方について、「混み合うからエイドの後方でコップを掴んでひとくち飲みましょう」、走り続けていても痛みが引かない時は「思い切って歩きましょう」。最後に腕振りについての質問が出た時には、質問者に実際に腕を振らせてアドバイスするなど立体的な説明の場面もあった。
こうして続いた2時間の交流会は午後3時前にお開き。しかしこの日も前回に続いて地元ケーブルテレビの取材がなされ、交流会後も佐田先生は取材インタビューに応じておられた。
報告者:写真提供 大谷 / 文章作成 宮越